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イラクの踊り『Kawliya』②

前回カウリーヤ・イラキダンスについて簡単にまとめましたが、

カウリーヤと似ている動きが多いのが

Khareegi/Khareegi(ハリージ・ハリーギ)というアラブ湾岸地域の踊りです。

 

ハリージはサウジアラビア・イエメン・オマーン・アラブ首長国連邦などの湾岸地域の踊りで

カウリーヤ・イラキダンスに似たステップ、ヘアワークがあるけど、ニュアンスが全く違って、ハリージはもっとソフトでゆったり踊ります。

私の個人的かつ勝手なイメージとしては、

ハリージは可愛い箱入り娘イラキは強気で姉御肌な女主人

 

ハリージは鳥〜とか魚〜とかキラキラアクセサリ〜とかを

表現しながらふんわり柔らかく踊る一方、イラキはナイフを持ったりステップも力強く、髪の毛の振り方も衝撃的なのでw

 

ただ、ドムはそもそも国を持たず近くの国を行ったり来たりして生活をしていたので、どこかで文化が混じり合って少しずつ形を変えていって、踊りが枝分かれしていったと考えられると思います。

 

 

 

※ドム→アジア中東で多く呼ばれるジプシーの呼称

 

 

↓↓ハリージとはこんな感じ 

 ↓↓カウリーヤ・イラキはこんな感じ 

雰囲気全く違いますが

髪を振ったり、似ているステップも多い!

 

話関係ないけど、動画で後ろの奏者が動画撮ってるのすごいですね笑

日本だと考えられない笑

 

ちなみに私たちがダンスショーなどで目にするカウリーヤ・イラキダンスは、

基本的に本当のドムではない、主にベリーダンサーがステージナイズされた振付を踊っているのがほとんどで、衣装等含め、本当のカウリーヤの人たちが自分たちのコミュニティーで踊っているものとはかなりイメージが違うと思われます。

(そもそもイスラム圏で女性の踊りを見るのはとても難しい)

※ロマ民族はその国で主となっている宗教を信仰していることが多い

 

本当のカウリーヤはイラクの伝統的な民族衣装(普段着ているもの)で踊られるのですが、現在のようなイブニングドレスが主流になったのは他国のダンサーがイラキを踊るときにドレスで踊ったのが始まりだと言われています。

 

 

イラクのロマコミュニティ

(ロマフェスティバル)

そんなイラキダンスを初めて体験したのは、

2015年に開催されたナイルグループフェスティバルの福岡公演に、ゲストダンサーとして来日していたベリーダンサーであり中東民族舞踊ダンサーのSumayaのワークショップでした。

レバノン/ベラルーシ出身のSumayaは中東の民族舞踊にも精通していて、

イラクのカウリーヤについてもとても専門的な知識のある方で、

今考えると初めてのイラキー体験がSumayaのレッスンだったというのはとてもありがたい事だったなと思います😊

次回はそんなSumayaのワークショップを受けた時のお話!

 

↓Sumaya

 

 

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※このブログの内容は私の体験談と、ネットや本で得た知識、それを元にした私の個人的な見解で書いてますので、

全てが正しい情報なわけではありません

どなたか専門的知識のある方で間違いの指摘や補足などして頂ける方がいらっしゃればありがたいです

 

※ロマとはジプシーの呼称の1つで 

(国や地域によって呼び方はたくさんある)

現在ジプシーという呼び方は多数のロマ民族の方にとって差別用語となりますが、民族ごとにその感覚は少し異なります

(ジプシーという言葉に対して差別的なイメージがあまり無い国もあります)

私の教室ではダンスの名称としてジプシーダンスという呼び方を使っています

もちろん差別的な意味合いは全くありません